銀座スタッフ“インド布愛”紀行 3

デリーへ−−宝探しの旅は続く

首都デリーに近づくと、日本でも見慣れた風景、高層ビル、マンション群、大都会はどこでも似た顔なのでしょうか?

それが夜になると一変、人と物に溢れた活気ある姿に変貌します。

路面のshop以外に、道の両側に所狭しと並ぶ露店、屋台・・・食べ物、衣類、アクセサリー、よくわからない不思議なお店。スタバやマック、ケンタもあり。

カップル、家族、友達、大勢の日旅とが行き交うエネルギーとパワーに圧倒されました。このエネルギーはどこに向かうのだろう!

交通ルール(あるのかなぁ?)を無視して自己主張する車、バイクを避けて通りを渡るのはたいへん! 旅行者はインドの人々の背後について必死で渡る・・・

オシャレな布を求めてshopを回ります。

サリー、ブロックプリント、カシミールショール、デリーで仕入れた布の一部です。

可愛いものがたくさん見つかりました。

「何メートル?」

「あるだけ」

店に人もついに「あるだけ」という日本語を理解、楽しい会話がはずみました。

インドで見なかったもの、見つからなかったもの

乳母車を押す女性

女性ドライバー

郵便ポスト

コンビニ

マスクをした人

女性の労働力率は25%という数字がありますが、実態がよくつかめません。都市部の働く女性は中間層以上がほとんどで、家庭ではメイドを雇って家事を任せているようです。(ただし料理だけは自分で)

世界第2位の食料生産国であり、国土の半数を占める農用地、農業従事者は労働人口の半数。こんな農業大国で、農家の多くは貧困を抱えている、ここにもカーストの名残が大きく弊害となっているのかもしれません。

統計数字だけを見れば大変な経済大国ですが、国民所得はBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南ア、サウジ、エジプト、アラブ首長国、エチオピア、インドネシア、イラン)11カ国中下から2番目!

近年のIT産業の発展はカーストを打ち破るのに役立っているとの見方もあります。大きな矛盾と大きな夢を抱えて、この大国の未来が良い方向に向かうように祈らずにいられません。素敵布がなくならないことも。