外国布の帯展2013 その5「バタヴィア金更紗名古屋帯」

異国への思慕は、私の場合地名の響きから来ることがありますが『バタヴィア』もそうでした。
ジャカルタの古名ですが、そこで生まれた地白のバティックがスマトラ島に渡り、手描きの金泥を施され大切に保存されてきました。
鋏を入れることが躊躇されましたが、帯となって生まれ変わり、この後人目に触れることで語り継がれていくことも選択の1つとして仕上げることを決意しました。
是非、多くの方にご覧いただきたい帯です。

バタヴィア金更紗名古屋帯 バタヴィア金更紗名古屋帯 

こちらの帯は、4月1日(月)の展示会より販売いたします。

渋谷

外国布の帯展2013 その4「アドラスコラージュ帯」

ウズベキスタン、アドラスのコラージュ布。
経糸の絹に緯糸の木綿の異なる縞縞の裂は、元々結がれ縫われていました。
四角に三角とランダムな切継ぎが楽しく、ちょっとだけヨーロッパ更紗をお邪魔しさせてアトリエであわせてみました。
100年位前の古裂かと思われます。
ウズベキスタンの男性の衣裳「チャパン」にもこの縞はみられます。
チャパンがなまり、日本の襦袢となったと云う説もあるそうです。
異国漂う色ながらぐっと身近に感じられますね。
以前から扱うアドラスは経絣文様が多かったので、当店でも珍しい品です。

アドラスコラージュ帯 アドラスコラージュ帯 

こちらの帯は、4月1日(月)の展示会より販売いたします。

斉藤

外国布の帯展2013 その3「ポジャギの帯」

韓国伝統布、麻のポジャギ。
物を包んだり膳にかぶせたり、日本の風呂敷のよう。
昔は衣服の残布や使い古し布を縫い合わせ創られてきました。
ポジャギは〝包む〟という意の〝褓〟(ポク)と呼ばれ、〝福〟(ポク)と同じ発音から、幸福をもたらすとされ、女性がせっせと家族を思い縫うやさしさ溢れる布です。
麻ならではの透明感ある素材を使い、小さなピースを縫いつなぎ四角い1枚に創り上げる色彩の魅力と縫い目の細いラインの直線の面白さが新鮮です。

インド木綿刺繍帯 インド木綿刺繍帯 

こちらの帯は、4月1日(月)の展示会より販売いたします。

斉藤

外国布の帯展2013 その2 「インド木綿刺繍帯」

白のインドテキスタイル。
ふっくらとした刺繍は、チカンカリ刺繍。
インド北部中央ラクノ‐地方が発祥です。
サリーでもなくストールでもない布でした。
所々ドロンワーク(すかし)刺繍もレースにみえます。
異なる技法がはいり、日本にも染見本がありますが刺繍のテキスタイルサンプルのよう。
下絵がある訳もないのに、シンメトリーにみえながら柄の配置は自然に納まっています。
シルクにも似た海島綿のような木綿地は、色染めされていないからこその繊細な刺繍の存在感が美しいです。

インド木綿刺繍帯 インド木綿刺繍帯 

こちらの帯は、4月1日(月)の展示会より販売いたします。

斉藤

外国布の帯展2013 その1 「ジュイ工房の更紗帯」

「ジュイのトワル」と言われる、フランスのジュイ工房の更紗をコラージュした帯3点をご紹介。
「明治37年 裂帳」と明記された裂見本帳を2冊、ふとしたことで入手したことから今回の帯が完成しました。

ヨーロッパの産業革命に後押しされた染色技術の成長は、明治の日本人の目にどのように映ったことでしょうか。
鮮烈な色はトルコ赤、クロムイエローと言われる合成染料によるもの。

裂帳から一枚ごとに糊をはがし、接ぎ合せて、こんなにステキな帯に姿を変えました。
110年ほど前の裂帳なので、それほど多くの帯が作れなかったことが残念ではあります。

これらの帯は4月1日からの「外国布の帯展2013」にて展示致します。
ぜひ、ご来店いただきご覧いただければ幸いです。

ジュイエ工房の更紗帯

ジュイエ工房の更紗帯

ジュイエ工房の更紗帯

渋谷

銀座お練りの祭典

銀座お練りの祭典が昨日盛大に行われました。
降りしきる小雨の中を通りでは2時間も待つ人の波がゆれていました。
店内もワクワク顔のお客さまがぞくぞくと集合、その数40名ほどが、雛段よろしくお行儀よく声援をおくりました。
2時間待った見物客に傘を閉じるように促したうえ、役者が傘をさしてのお通りは少し興ざめでしたが…
お練りが通り過ぎた後は、高ぶってカラカラの喉を思い思いの飲み物でうるおし、のんびりと昼食会。
桜の開花が早すぎてお流れになったお花見よろしく、楽しい1日となりました。

銀座お練りの祭典 銀座お練りの祭典

灯屋2 渋谷・白井

春の物語

ここ数日、まるで冬に逆戻りしたかのような肌寒い日が続きましたが、皆様お体お変わりありませんでしょうか。
また明日からは天気は快晴とはいかないまでも、春らしいひびが続くようですね。
週末にはお花見のご予定がおありの方も多いのではないでしょうか。

本日はそんな春の陽気を感じさせてくれるコーディネイトをご紹介。
桜、たんぽぽ、隠れ笠、蝶ちょにわらび、水辺の鴛鴦、浅緑の地に夢の中のような春のモチーフが雪輪と色紙継ぎに染められています。
生成り色、絣の結城紬なら、軽い着心地で、夜になって少し肌寒くなってもショール1枚でも大丈夫。
春のお出掛けにいかがでしょうか。

春の物語 春の物語 春の物語 春の物語
      

袷生成り地藍と黒の小絣結城紬 126000円 身丈4尺1寸5分 裄1尺7寸8分  
蝶ちょ、桜、鴛鴦染名古屋帯 25000円 
半衿5800円 玉かんざし15000円

白井

浦野理一|帯

52年前浦野理一の着物・帯は雑誌ミセスの創刊より掲載され、映画の名作の一端を担いました。
格子は日本の様々な建築のなかで障子や天井等「用と美」を合わせもつ優れたデザインです。
縞を「いき」というなら、格子は「いなせ」というところでしょうか。
衣紋を抜き過ぎず軽いしゃれ着の味わいを大切にしたいですね。
深紅色の弁慶格子に重ね格子、柿茶色の子持ち格子。
今の時代でも色あせない、斬新で独特の世界の紬地です。

浦野理一|帯 浦野理一|帯

(左上より時計回りに)
子持ち格子紬名古屋帯 115,000円
弁慶格子紬名古屋帯  115,000円
重ね格子紬名古屋帯 126,000円

斉藤

ざざんざ織と伊兵衛織いろいろ

2匹のさなぎが寄りあって1つの繭を作り出す「玉繭」から手紡ぎした玉糸を、一般の紬糸の約4倍の太さに撚り合せた糸でざっくりと織り上げる、浜松で生まれた大変魅力ある織物です。
しっかりと打ち込まれ、糸が太い分、手に持つと重みを感じますが、纏えばしなやかに肌になじみ、手に持った重さが嘘のようです。
単衣仕立てのものでも地厚なので、冬場もずっとお召しいただけます。

ざざんざ織は「颯々」とも書き、足利将軍義教が当地の有名な松の下で「浜松の音はざざんざ…」と詠んだことから創作者の平松実氏が命名し、また伊兵衛織はざざんざを元として、その昔浜松にあった庄屋の中で、殿様と話すことが許されていた4軒のうちの1軒が代々「伊兵衛」という名を当主が継いできたことから名づけられたと言います。

ざっくりとしていますが、ルーペを覗いてみると、均一に、緻密に織られているのがわかり、また経糸と横糸の色遣いの巧みさは、織り上がった色彩に不思議な深みを与えています。
写真ではお伝えしきれない魅力を、ぜひ店頭でご覧ください。

格子伊兵衛織単衣に春文様名古屋帯 茶ざざんざ織単衣に黄色地絽刺し黄八切継ぎ名古屋帯 珊瑚色伊兵衛織単衣に浦野理一 海辺模様紬名古屋帯 柳色横段伊兵衛織袷に稚児人形名古屋帯

左から
格子伊兵衛織単衣(着物09-4-8)¥241,500
身丈 4尺2寸5分(約161.5cm) 裄 1尺7寸(約64.6cm)
春文様名古屋帯 ¥25,000

茶ざざんざ織単衣 ¥168,000
身丈 4尺5分(約154cm) 裄 1尺6寸8分(約63.8cm)
黄色地絽刺し黄八切継ぎ名古屋帯 ¥48,000

珊瑚色伊兵衛織単衣(着物13-2-16) ¥150,000
身丈 4尺5分(約154cm) 裄 1尺7寸(約64.6cm)
浦野理一 海辺模様紬名古屋帯 ¥189,000

柳色横段伊兵衛織袷(着物09-11-2) ¥294,000
身丈 4尺1寸5分(約157.7cm) 裄 1尺7寸5分(約66.5cm)
稚児人形名古屋帯 ¥29,000

松田

桜色のきもの

結城はほんのり色づいた灰桜色。
帯地はアフリカの「ケンテクロス」より仕立てました。
西アフリカ織布の代表的存在です。
昔は祭日、儀礼日、年に一度の収穫祭にもこのクロスを着用し、社会的身分を顕示していたそうです。
魅力は平織と綴織を併用した10cm足らずの細巾に織りだす鮮やかな幾何学文様。
お太鼓を見ると、細巾を4本つないでいるのが見てとれます。
帯のローズピンクが、桜餅のような色の上品な紬と重なり大人のちょっと可愛らしいセットとなりました。

本場結城紬袷にアフリカケンテクロス名古屋帯 本場結城紬袷にアフリカケンテクロス名古屋帯

本場結城紬袷 189,000円
身丈 4尺4寸  (約167.2cm)
裄 1尺7寸3分(約65.7cm)

アフリカケンテクロス名古屋帯 189,000円

斉藤