月別アーカイブ: 2017年12月

「新春の着物展」開催いたします。

梅の五つ紋に蜀江文に檜扇の刺繍名古屋帯はやいもので、今年もあとわずかになりました。
新春のお着物は、見て触れるだけでも心晴々、あててみるとなお美しく。
帯も小物も、この時期ならではの装いをお楽しみください。

会期:2017年12月9日(土)~17日(日)
   11:00〜20:00(日曜日は19時閉店)
会場:灯屋2銀座店
   東京都中央区銀座2-6-5アサコ銀座ビル2F


梅の五つ紋 
身丈:4尺1寸(約155.8cm)  裄:1尺7寸3分(約65.7cm)
蜀江文に檜扇の刺繍名古屋帯 (帯14-12-41) 120,000円+税
南天の刺繍半衿 12,000円+税

梅の五つ紋に南天の刺繍半衿年末、年始の営業について
年末年始の営業は以下の通りとなります。
12月24(日)~28日(木) 19時閉店
12月29日(金)~1月2日(火) 年末年始休み
1月3日(水)~5(金) 18時閉店

皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。

海老沢

手仕事を楽しむ

縞結城に宝尽くし筒描き名古屋帯先日、着物で京都へ行ってきましたが、ショールをかけるまでもない暖かさに驚きました。
そんな気持ちで今朝を迎えたら、突然の真冬の気温!!
師走の忙しいころに風邪などひけないので、結城であたたかく出勤しました。

ご紹介のコーディネートは、結城紬に筒描きの帯。
こっくりした色の結城は、細かな縞が入って粋な雰囲気です。
合わせた帯は、力強い手仕事が魅力の筒描きを帯に仕立てたものです。
木綿の風合いとしっかり染められた藍色が着物好きにも、布好きにもたまらない一品。
宝尽くしの図柄が描かれて、丁寧に色が入れられた手の込んだ布に、グッと引きつけられます。

おめでたい図柄の帯なので、お正月にも使えそう・・・


縞結城 宝尽くし筒描き名古屋帯

宝尽くし筒描き名古屋帯

縞結城 140000円+税
身丈:4尺1寸5分(約157.7㎝) 裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)
宝尽くし筒描き名古屋帯 (帯11-9-19) 

徳永

昭和中期の結城紬

縦縞と蚊絣の本場結城紬にインド・カンタ名古屋帯珍しい結城紬のご紹介です。

茶と黒を混ぜたような地に、落ち着いたマゼンタとグリーンの縦縞が鮮やかです。
縞の合間に細かい蚊絣を入れることで、縞による粋さを抑え柔らかい表情が出ています。

凝ったつくりは、昭和中期頃、結城紬の高品質な生産ができていたから。
そんな手をかけたデザイン、楽しまなくてはもったいない!
思い切りよく、マゼンタのカンタワークの帯を合わせて。

着物に織り込まれた華やかな色がますます引き立ち、ちょっとしたパーティー仕様になりました。
何気ないお出かけにお召し頂いても、心がうきうきしそうです。

縦縞と蚊絣の本場結城紬 インド・カンタ名古屋帯

縦縞と蚊絣の本場結城紬 (着物17-9-11) 
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm)
インド・カンタ名古屋帯 (帯16-11-19) 

櫻井

着物姿の劇的ヒロイン像

「愛の渇き」しばらくご無沙汰しておりました、映画シリーズです。
レンタルDVDを探していて、すごいものを見つけました。

その名も
「愛の渇き」
1967年公開の日活映画。
原作 三島由紀夫
主演 浅丘ルリ子
公開時のキャッチコピー
「愛がなければ女は燃えないものならば・・・・悦子は女ではないのだろうか!?
浅丘ルリ子が三島文学に挑んだ壮絶な女の映画!!」
この意味をお考えになりたいかたは、是非ご覧下さいませ。

ヒロインの悦子が着物姿だからこそ、魅力が際立っています。
モノクロ映像の美にもうっとり。
戦後間もないころの別荘地での暮らしぶりや衣食住も興味深いです。。

大阪の農園を舞台に亡き夫の父親に身をまかせながらも、若く素朴な園丁に惹かれる女の「幸福」という観念を描いた物語。
紬の着物をきりりとまといながら、嫉妬の苦しみに苛まれる姿を古典劇のように重厚感あるタッチで表現しています。
自分とはかけ離れていても、古い火傷の跡をふと思い出すかもしれません。
優れた作品は日常で忘れている感情を揺さぶり、人間の深淵をのぞかせてくれます。
原作は24歳の作品という、三島由紀夫の筆力にも驚かされます。

髪を結いあげ化粧をし、爪の先までなまめかしく全身が青い炎で燃えるようなイメージの悦子。
選んだ着物は、葡萄文様の紬。
劇的なラストシーンの葡萄畑にちなみました。
合わせる帯はやはり、静かながら情熱的な浦野の名古屋帯。
さあ、時には劇的な女性像に身をゆだねてみませんか?

葡萄柄たてぶし生紬に浦野理一作 藍地みじん格子縦節紬名古屋帯 浦野理一作 藍地みじん格子縦節紬名古屋帯

葡萄柄たてぶし生紬 
身丈:4尺4寸(約167.2㎝) 裄:1尺8寸5分(約70.3㎝)
浦野理一作 藍地みじん格子縦節紬名古屋帯 (帯17-9-1) 

海老沢

「南天尽しのコーディネート」

南天に小菊の図小紋に南天染名古屋帯お正月になると南天の葉っぱや実を飾る習慣が日本にはあります。
「難転・なんてん」~難を転じて福となす~に通じることから、縁起木として愛されてきました。

お店にも、新年の梅の柄や南天をお探しのお客さまも増えてきています。
写真の着物と帯は、珍しい白南天の図柄のもの。
着物は葡萄鼠に、白南天と可憐な柿色の小菊が描かれた小紋。
帯も染帯ですが所々に刺繍が加えられた構図の美しい帯です。

こんな大人のコーディネートでのお正月を迎えたいものです。


南天に小菊の図小紋 (お仕立て直し)  
着丈:4尺1寸(約155.8㎝)  裄:1尺7寸(約64.6㎝)
南天染名古屋帯
銀杏帯留 5,000円+税

南天に小菊の図小紋 南天染名古屋帯

田中 

クリスマスの帯入荷しました!

クリスマスの帯入荷しました!12月になりました。
師走の慌ただしさを、ちょっと頭の隅に置いておき…
だってほら、いつのまにか街はこんなに華やかです。

まずはお楽しみの計画を立てましょう。
今年も一年、頑張りましたものね。
締めくくりの月に、こんな可愛らしい帯はいかがでしょう。

空から舞い降りてくる雪は、ひとつひとつが美しい結晶です。
融ける以前に肉眼でご覧になった事はありませんか?
寒い地方で見る、くっきりと美しい形は、まるで自然からのプレゼントのよう。
機会があればぜひチャレンジしてくださいね。
そんな天からの贈り物のような帯をあなたに。

どうぞ良い年の瀬をお過ごし下さいませ。

海老沢