着物紹介」カテゴリーアーカイブ

ふんわりと軽い縮緬小紋

モダン柄縮緬小紋と水色の葡萄名古屋帯金木犀の香りを甘く含んで、爽やかな季節、袷の候になりました。

細い糸で織られた戦前の一越縮緬は、薄手のため、とてもデリケートですが、ふんわりと軽く肌になじむようで、「着やすさ」を重視した、着物が日常着だったころを実感させてくれる着心地。
お客様にも羽織っていただくと、「軽い…!」と、よく驚かれます。
袷に切り替わったばかりの、今の季節にもちょうど良いのではないでしょうか。

モダン柄縮緬小紋と水色の葡萄名古屋帯染めの帯は、水色の葡萄と、薄紫の葉の色がとてもきれいです。
自由な発想で描かれた楽しい着物と帯で、秋のおでかけが楽しくなりそうです。

モダン柄縮緬小紋 お仕立て直し (着物15-9-29) 86400円
身丈:4尺2寸3分(約160.7cm) 裄:1尺7寸2分(約65.4cm)
水色の葡萄名古屋帯 32400円

松田

縞紬と柿の実と鳥の名古屋帯

縞紬と柿の実と鳥の名古屋帯10月に入って少し雨の日が続きましたが、明日からは秋晴れの週末を楽しめそうです。。

26日から始まった「神無月のきもの展」も連日たくさんのお客さまに来店頂いております。

まだまだ、秋を感じる素敵な着物や帯が揃っておりますので、是非お店に足を運んで下さい。

写真の帯は丁子色の塩瀬に、枝に実った柿を狙う鳥が刺繍された帯。
柿を覗きこむ嬉しそうな鳥の表情が何とも言えません。
染帯に所どころに刺繍を入れたさっぱりとした帯です。
しっかりとした塩瀬の生地で非常に締め易いものです。

合わせた明るい辛子色の縞紬は、茶と青の縞がほっこりした雰囲気を醸し出しています。
八掛は縞と同色の茶。羽織を着ないこの時期ならではのお洒落ができる縞です。

丸ぐけや帯揚げなどの小物も、秋の色をたくさんご用意しています。

縞紬と柿の実と鳥の名古屋帯縞紬

縞紬 48600円
身丈:4尺2寸5分(約161.5cm) 裄:1尺6寸7分(約63.4cm)
柿の実と鳥の名古屋帯 64800円
帯15-9-32の双子の帯になります。
丸ぐけ 3990円

田中

お散歩着あつまってます!

竹模様に源氏香散歩着に菊の刺繍名古屋帯「神無月のきもの展」では、お散歩着を数多く集めました。

縮緬から錦紗まで、ごく細い糸で織られた軽くて着心地のよい生地に、モダンな柄ゆき、当店でもいつも大人気で、今回ホームページでご紹介したものは次々とご売約済に…

お散歩着とは、大正から昭和にかけて流行した、小紋柄に裾模様の入ったお洒落着のこと。
グレーの錦紗地にはすっと伸びた紫の竹、黒の細竹。アールヌーヴォー・デコ時代のようなスモーキーで洒落た色づかいに、源氏香の中には菊やススキなど古典模様が描かれています。

竹模様に源氏香散歩着さまざまなエッセンスが融合されて、不思議な魅力を放つお散歩着。
この機会にぜひ、いかがでしょうか。

竹模様に源氏香散歩着 お仕立て直し 126000円
身丈:4尺2寸8分(約162.6cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
菊の刺繍名古屋帯 (帯13-9-28) 58000円

松田

極上の着心地

160亀甲綿薩摩単衣に唐䙁接ぎ名古屋帯まだ、蒸し暑いような日もありますが、季節は秋に向かって一直線。
美しい秋空に変わるのもあっ、という間です。

単衣のお着物をお探しでしたら、ぜひ綿薩摩をおすすめします!
綿薩摩・薩摩絣、あるいは薩摩木綿と呼ばれ、糸一本一本が丁寧に作られ、絣一つ一つが精密に織られた「すべての人のあこがれとなる織物」とまで言われた綿薩摩です。

綿と言えば柔らかく自然な肌触りですが、綿薩摩という織り物はしっとりと軽く、少しひんやりするような…
その上、さらりとした感触に何度纏っても、なんとも良い心持ちにさせてもらう事に、通称・めんさつファンは、いつも感謝するほど、単衣のこの時期は綿薩摩の一番良いところを体感できるシーズンです。

藍には、すっきりと唐䙁で色あそび。
裏の大正更紗が、また素敵!
袷前、季節のお着物を愉しんでみませんか。

160亀甲綿薩摩単衣に唐䙁接ぎ名古屋帯160亀甲綿薩摩単衣に唐䙁接ぎ名古屋帯

160亀甲綿薩摩単衣 お仕立て直し 280,800円
身丈:4尺4寸(約167.2cm) 裄:1尺8寸2分(約69.2cm)
唐䙁接ぎ名古屋帯 172,800円

白井

江戸好み

今年は秋が早いですね。
そうはいってもまだ蒸し暑さが残ったり、着る物にまようこの頃です。
あまり細かい事にこだわると、体調を崩されることもあるでしょう。
季節の変わり目は、おおらかな気持ちでよそおいを楽しんでもらいたいと思います。

この季節を江戸時代の人々は、どんな格好で過ごしていたのでしょうか。
ここ銀座はかつてお江戸のど真ん中、皆さんもタイムスリップして覗いてみたいと思う事がありませんか?

杉浦日向子さんという、江戸研究家で漫画家でもあった女性の本を読んでいます。
最近、アニメ映画で、葛飾北斎と娘お栄をモデルにした作品「百日紅」が公開されました。
その原作となる漫画もとても面白く、江戸文化を楽しめました。

江戸の女性ファッションは、上方のはんなりとした着こなしとは違い、無地や縞が好まれたそうです。
色もどちらかというと、頭からつま先までモノトーンで揃えた中に、さし色を効かせました。

江戸を思い、このような組み合わせを選んでみました。
いかがでしょうか。
今年の秋はこんな「いき」なよそおいで、銀座に江戸を探してみたいとおもっています。

結城縮単着物に黄八丈切継ぎ名古屋帯
結城縮単着物 129,600円
身丈:3尺9寸5分(約149.6㎝) 裄:1尺7寸(約64.4cm) 
黄八丈切継ぎ名古屋帯 54,000円
丸ぐけ 3,990円


結城切継ぎ着物に竹と菊縮緬染名古屋帯
結城切継ぎ着物 189,000円
身丈:4尺(約151.5㎝) 裄:1尺7寸(約64.5㎝)
竹と菊縮緬染名古屋帯 59,400円
丸ぐけ 3,990円

海老沢

経絽縮緬とぶどうの染帯

経絽縮緬絞り小紋に葡萄の図染名古屋帯風は爽やかですが、まだまだ雨の後などは特に、蒸し暑いですね。
濃紺に、紫の小さな絞りが入った縮緬の経絽など、この季節にとてもおしゃれ。
秋の実り、ぶどうの図の染帯は、水彩画のような葉の濃淡の翠色が美しく、深みがあります。

雨や曇りの日が続く中、長雨のあとの晴れ間の空はとても澄んでいて、この間の月は、とても綺麗でした。
白金色の月に雲が少しかかると、その部分だけ、群青のような、少し発光した青色になります。

そんな青に似た色の帯留が目にとまったので、あわせてみました。

葡萄の図染名古屋帯と青色練り物の帯留

経絽縮緬絞り小紋 64800円
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺6寸4分(約62.7㎝)
葡萄の図染名古屋帯 43200円
青色練り物の帯留 5000円

松田

綿単衣とバティック帯

綿縞単衣にバティック名古屋帯9月に入ってほぼ毎日雨が降っているような気がします。
本来なら着物で出掛ける良い季節なのに。
こんな時には綿の着物はいかがでしょうか。
不意な雨でも安心ですし、お家でメンテナンスもできます。

写真の縞の単衣は、遠目ではほとんど無地に見えるような細縞。
綿のさらりとした風合いが肌に気持ちが良いです。合わせたのはバティック帯。
同じ綿素材なので相性も良く、全通柄でとても締め易いです。
こっくりとした色合いが秋らしい雰囲気を醸し出します。
実りの秋を感じる姫りんごの帯留を合わせてみました。

バティックは灯屋オリジナルで色々な柄をお作りしていますので、是非お店でご覧下さい。

姫林檎べっ甲帯留綿縞単衣

綿縞単衣 48600円
身丈:4尺3寸(163.4cm) 裄:1尺8寸(68.4cm)
バティック名古屋帯 37800円 
姫林檎べっ甲帯留 34560円

田中

単衣のお散歩着

夏秋花模様単衣中振袖に鈴に秋草刺繍単衣帯ようやく秋の気配を感じられるようになりました。
ご紹介の着物は、夏から秋の草花が華やかに描かれた大正ロマンのお散歩着です。
地紋に、波文様や沙綾型文・業平文が織りこまれたこったお着物です。
柄付けが小物ですが、上前の花に刺繍が施されお散歩着として仕立てられています。
帯は、単衣用の刺繍帯です。
前帯の地とお太鼓の地の部分では違う染が施され、そのうえに糸をふんだんにつかった刺繍が刺されています。
お太鼓の、大胆な鈴に萩や桔梗の柄で、秋に締めていただきたい帯です。

夏秋花模様単衣中振袖に鈴に秋草刺繍単衣帯夏秋花模様単衣中振袖

夏秋花模様単衣中振袖 (着物15-4-13) 64800円
身丈:3尺9寸2分(約150cm)  裄:1尺6寸5分(約62.7cm)
鈴に秋草刺繍単衣帯 21600円 
帯揚げ 3200円
丸ぐけ 3990円

徳永

刺繍帯と結城単衣

本場結城縞片身かわり単衣と鼓に菊楓文刺繍名古屋帯秋雨前線が日本列島に停滞して、全国的に不安定な天気が続いています。
8月だというのに肌寒い日が続いいているので、この天候だと早目に単衣が活躍しそうです。

写真の結城の単衣はさまざまな結城の縞を切り継いでいるもので、軽さと暖かさが結城らしい風合いを出しています。
無地や縞の結城もいいですが、一歩先のお洒落な着こなしとして、灯屋でも片身かわりはとても人気があります。

合わせた帯は、豪華な刺繍が美しい帯。
横段のぼかしに鼓、菊と楓が刺繍され、金駒刺繍が華やかで観劇やちょっとしたお呼ばれの時でも活躍します。
秋のお出かけが楽しくなります。
楓の帯留を合わせてみました。

お店では秋の装いの着物や帯をたくさんご用意しています。ぜひお店で手にとってご覧下さい。

鼓に菊楓文刺繍名古屋帯に楓貝帯留楓貝帯留

本場結城縞片身かわり単衣 115500円
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺7寸5分(66.5㎝)
鼓に菊楓文刺繍名古屋帯 (帯14-9-43) 59400円
楓貝帯留 12960円

田中

美しい童子の単衣

秋野に虫取りの図付下秋風を感じる日も、多くなってきました。
9月になったら、また暑い日が戻ってくるのでしょうか?

紋紗の地紋は撫子の単衣。秋の里山に分け入る、虫籠を持った童子の図が幻想的です。

糸のように細く生い茂る秋草が繊細で、数輪咲いた花が情緒的な秋の風景。

童子の目は少し憂いを含み、女の子のような優しさで、どこか高貴な雰囲気です。

このようなきものは、どんな方がうみだし、どのように着こなしたのでしょうか?
当時の着こなしを見るという叶わない願いを、どうしてもと思ってしまいます。

秋野に虫取りの図付下に撫子半衿刺繍秋野に虫取りの図付下

秋野に虫取りの図付下 (着物15-8-5)  59400円
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺7寸(約64.6cm)
撫子半衿刺繍 12960円

松田