アトリエ便り」カテゴリーアーカイブ

金木犀の香り

金木犀の香りこの季節は、ドアや窓を開け放って仕事をするのが心地良く、アトリエには爽やかな風が吹き抜けていきます。
その風に乗り、匂い立つ金木犀の香り。
代々木店のビルの脇には大きな金木犀の木があり、この季節になるとアトリエは金木犀の香りで満たされます。
仕事をしている間はこの香りで心も満たされ、何とも言えず贅沢な気持ちになります。
 
この小さな花弁が集まったオレンジ色の小花は凄いパワー。
町を歩いていると、姿は見えなくてもこの香りで金木犀が近くにあることを教えてくれます。

金木犀が終われば、いちょう並木の紅葉が更に深まっていることでしょう。

アトリエ 柳

お彼岸が来る

お彼岸が来る日々の仕事に追われて時間の時間の流れを忘れているこの頃、はっと気が付き、坪庭とは名ばかりの店の前の小さな日の当たらない土の塊に目をやると、あぁ、今年も彼岸花の季節がやってきたなぁと気付きます。
10年目にどこやらの野っぱらから移植して後、毎年1週間の、私にとっては亡き母とのほろ苦い逢瀬に。

仏式ではない我が家にはお盆の法事がなく、ましてや寄る辺なき我が宗教心ではこの時期行き場がないのである。
今年もここに咲いた、この愛しい花に一年の報告をして、又次の一年をやっていこうとしている。

渋谷

秋展へ向けて

秋展へ向けて日に日に秋の気配が漂う今日この頃。
吹く風はもうすっかり秋風ですね。

さて、アトリエでは10月3日からの灯屋2秋展へのラストスパートが始まっています。
これから外注さんに出す仕立て物は、生地から衣服として生まれ変わる旅に出すような、そんな気持ちで送り出しています。

今回は糸味の良い結城紬も新しくお仕立て物として店頭に並びますので、既に結城紬をお持ちの方も是非お手にとってご覧になってください。
何度も水をくぐって柔らかくなった結城紬は人間で言うと“角が取れて丸くなったおばあさん”といったところでしょうか。
手に取ると何とも言えず柔らかく、それが着物となって穏やかに優しく包み込んでくれることでしょう。

もちろん結城紬だけではなく、灯屋らしい個性溢れる着物達が並びます。
どうぞ、楽しみにお待ちください。

アトリエ 柳