月別アーカイブ: 2017年5月

犀の絽留袖

犀の絽留袖「水色な夏」
涼やかに開催中です。
素敵な商品が次々とご売約済みになっていくのは、とても嬉しいものです。
反面お嫁に出す娘のようにちょっと寂しくもあります。
お気に召して下さったお客様に喜びを差し上げ、共に幸せでいてほしいと願っております。
まだまだ、素晴らしい着物や帯がたくさんございます。
どうぞ期間中にご来店下さいませ。

あらっ、と黒留袖を手にお声をあげられたお客様。
見た事のない珍獣が描かれています。
私も首をかしげていたところ、ありがたくも説明して頂きました。

神界との境を守る日本生まれの瑞獣
「犀」
インドサイをモデルに変形したと思われる霊獣。
水に出入りする際、角から光を発光する。
喉から胸にかけては蛇腹、背中には亀のような甲羅がある。
足は細く2つに割れたヒズメを持ち、尾は長く房状。

波に遊ぶ様子が、まさに謎めいて悠々と高貴な姿ですね。
絽の五つ紋黒留袖、紋は抱き茗荷が付いています。
いったいどんな女性が誂えたのでしょう。

アンティークには、スタッフの知識が及ばないものもあります。
そんな時、教えて頂くことも多いのです。

私達にとってはほんとうに「お客様こそ神様」なのです。

犀の絽留袖犀の絽留袖

犀の絽留袖

犀の絽留袖 
身丈:4尺1寸(約155.8cm)
裄:1尺7寸(約64.6cm)

海老沢

鷹の雄姿

鷹に松菊の絽名古屋帯滝景色の中、鮮やかな菊や松に彩られ、眼をかっと見開く姿。
獲物を捕まえる為の鋭い爪、鉤型に曲がったくちばし。

猛禽類として生態系の頂点に君臨する鷹の姿が、強烈な存在感の帯です。

帯の前柄には、美しい秋の花々。

鷹に松菊の絽名古屋帯鷹は古今東西強く気高い象徴として、さまざまに用いられてきました。

こちらの絽の名古屋帯、どんな場面に活躍してくれるでしょうか。
期待が高まります。

鷹に松菊の絽名古屋帯 43200円

海老沢

「水色な夏」はじまります。

「水色な夏」はじまります。皆様、お待たせいたしました。

いよいよ、
灯屋2 2017 夏きもの展 
「水色な夏」 
開催いたします。

とても涼しげな色の着物と帯が、たくさん集まりました。

ぴょんぴょん跳ねるものが多いのが、今回の特徴でしょうか。
スタッフ一同、はしゃぐような心持でお待ち申し上げております。

どうぞご期待のほど、お越しくださいませ。

海老沢

臨時休業と夏展のお知らせ

花柄小千谷縮に波頭にバッタとカブトムシの刺繍名古屋帯「もう夏ね」と、ご来店の皆様が口々におっしゃられます。
気温も上がり、麻や薄物に心が向けられているのではないでしょうか。
そんね絶好の近日27日より、夏の企画展「水色な夏」を開催いたします。

会期の直前ではありますが、24日(水)~26日(金)15時まで、ビル内空調整備工事のため臨時休業致します。

どうかお間違えないように、足をお運びくださいませ。
この夏も涼しく熱い思いで、盛り上がりましょう!

花柄小千谷縮  しつけ付き
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm) 
バッタとカブトムシの刺繍名古屋帯 (帯16-5-19) 129600円

海老沢

船尽くしの海の訪問着

帆船とカモメ紗一つ紋訪問着に波頭に楓文様絽袋帯これからはじまる夏にぴったりの、涼やかで個性的な訪問着のご紹介です。

大らかに波間を行く帆船とヨット。
飛び交うカモメの声も聞こえてきそうです。

洋の香りが漂って、とてもモダン。
当時この着物を作られたのは大層お洒落な方だったのでしょう。地紋も波、と徹底しています。

勢いの良い波しぶきの袋帯を合わせました。
丸帯からのお仕立て替えですので、重厚な雰囲気はそのままに、扱いやすくなっています。

結婚式など、新しい門出を祝うお席にもおすすめしたいコーディネートです。

帆船とカモメ紗一つ紋訪問着に波頭に楓文様絽袋帯帆船とカモメ紗一つ紋訪問着帆船とカモメ紗一つ紋訪問着

帆船とカモメ紗一つ紋訪問着 (着物16-6-13) ご売約済
身丈:4尺(約152cm) 裄:1尺6寸5分(約62.7cm)
波頭に楓文様絽袋帯 32400円

櫻井

浦野の着尺

浦野の着尺浦野の新商品が入荷しております。
じっとHPの写真を、見つめていらっしゃるかたも多いのではないでしょうか。
スタッフの私達も、飽く事のない美意識の素晴らしさに感嘆してばかり。

でも浦野の布のすごさは、身にまとったときに真価を発揮するのです。
女性の魅力を最大限に引き出す浦野マジックを、どうぞこの機会に体感なさって下さい。

(写真左から)
浦野理一作 牡丹唐草型染め諸紬 (着物17-5-8) 240000円+税
お仕立て上がり

浦野理一作 菊文様型染め諸紬 (着物17-5-6) 240000円+税
お仕立て上がり

浦野理一作 花菱文様型染め諸紬 (着物17-5-10) 240000円+税
お仕立て上がり

浦野経節名古屋帯 朱赤 151200円

浦野経節名古屋帯 水色 151200円

海老沢

緑の北鎌倉

緑の北鎌倉「夏展を前に浦野理一特集なの?!」とお客様のうれしさと驚きの声。

名残の桜から、美しい新緑の浦野邸へ、何度かお伺いして参りました。

鬼縮緬の紅型も素朴な藍の型染めもまだ鋏の入っていない反物も皆様に早くお見せしたくての掲載です。

緑の北鎌倉自由で力強い魅惑の女性のようであり、控えた心使いに芯の強さを感じさせてくれる昔の日本女性のようであり、どの着物にも帯にも個性が宿る、浦野の世界。

どうぞ、手に取り、纏い感じてください。

白井

梅雨の季節の花

紫陽花文様付下に格子絽綴れ帯6月に入ると様々な所で紫陽花祭りが開催されます。
梅雨の風物として古くから愛されている紫陽花。

開花から日を経るに従って花色は徐々に変化する妖艶な花。
雨に濡れるほど美しく輝きます。

そんな紫陽花文のお着物を、梅雨に入る前の清々しい季節にお召しになるのも楽しいものです。

紫陽花文様付下紫陽花彫金帯留

紫陽花文様付下 (着物13-4-8) 172,800円
身丈:4尺1寸(約155.8㎝)
裄:1尺7寸8分(約67.6㎝)
格子絽綴れ帯 
紫陽花彫金帯留 28,080円

田中

語りかけたくなる帯

筏乗り刺繍名古屋帯人物柄はちょっと苦手というかたも、
こんな帯なら、微笑ましく思われるのではないでしょうか。
困った時に力になってくれそうな頼もしさも。
顔が見えないのが良いところでもあり(笑)。

おじさん、私の悩みをきいてちょうだいな。
黙って頷き、元気出せよ!と励ましてくれそうですね。

天気雨の図名古屋帯天気雨の図名古屋帯

筏乗り刺繍名古屋帯 (写真上) 45360円
天気雨の図名古屋帯 (写真下)

海老沢

異国の風

文明開化の訪問着と帆船の名古屋帯指先でトトン!とクリックするだけで、どこにいても瞬時に、様々な事柄がわかる現代。
このお着物に描かれた時代には、よもや思いもよらぬ事でしょう。
江戸から、明治、大正と小さな島国日本が胸に抱いた夢やあこがれ。
心の中に勇気や好奇心が、いっぱいつまっていた希望の時代。
まさしく文明開化の音がします!
人力車、天秤棒を担いだ物売り、日本髪や髷を結い提灯を手にした着物姿の民衆、そのそばには、ウエストのキュッとしまった洋装のご婦人とジェントルメン、ライオン使いまで登場しています。
空になびく工場の煙は、イギリスの産業革命を語っているのでしょうか。
このお着物は、明治から大正はじめごろに作られた物だと思われますが、新時代の幕開けが、しるされているなんて見ているだけでワクワクします。
帆船の名古屋帯こういうヴィンテージなお着物は、帯合わせが、なかなかむずかしいのが、正直なところですが、ぴったりの帯と出会いました。
風いっぱいを帆にはらみ、大海原へこぎ出してゆく船。
なんてモダンな装いでしょう。
作られた方の心意気に感謝、そして歴史を表現出来るなんて着物ってすごい!
5月27日(土)より夏着物展「水色な夏」を開催します。
HPやブログでご紹介してまいりますので、お楽しみにごらんください。

文明開化の訪問着(着物17-4-43)と帆船の名古屋帯
一式にて45万+税

白井