霰模様の江戸小紋

三ッ紋付霰に風景裾模様江戸小紋霰模様の江戸小紋に、小窓のような風景画の裾模様。
松葉色の地は羽織ると明るく顔にうつり、見るよりも華やかで可愛らしく見える色です。

格ある中にも、力の抜けた遊び心が伺えるとてもお洒落な江戸小紋です。

三ッ紋付霰に風景裾模様江戸小紋談議所栄二作 片栗の花付下

三ッ紋付霰に風景裾模様江戸小紋 194400円
身丈 4尺1寸8分(約158㎝) 裄 1尺7寸5分(約66㎝)

松田

物の持つ力

鳥巣水子作・縦紋織りの紬袷緻密に織られたとても貴重な織物。
鳥巣水子作・縦紋織りの紬袷です。

このお着物は、丹精な美しさの上に明るく、おおらかでとても澄んだ心地良さを感じさせてくれます。
鳥巣さんのお人柄が、布の持つ魅力となって、語りかけてくれているのかもしれません。

太い縞の中には、藍の濃淡で色分けされた正方形の四つ格子。
小さな正方形の中には、まるで空の水色が、海の深い藍色まで続いていくような、沢山の藍色がちりばめられています。

鳥巣水子作・縦紋織りの紬袷ルーペで覗くと、志村ふくみさんの言葉のように「完璧な技術を駆使し、少しのわずらわしさも無く、余分な装飾がない」細かな紋織りが、まっすぐに続いています。
鳥巣さんが幼児期をすごしたという、長崎県五島列島の自然への恩恵が、この布の中に輝いているように思えます。

鳥巣水子 1970年、40代半ばより子育てを終え、織りの道へ。
志村ふくみ、北村武資両氏に師事。
琉球王朝時代の花倉織り・花絽織りが、代表的作品。

刺繍の洒落着

藤と桜草刺繍散歩着藤と桜草刺繍散歩着桜と柳を縞のようにして染めた錦紗縮緬の小紋に、褄下から流れるように藤を、裾には桜草を刺繍しました。
柄置き、花の大きさとも絶妙に、散歩着風の仕上がり。

藤と桜草刺繍散歩着 
身丈:4尺1寸(約155㎝) 裄:1尺7寸3分(約65㎝)

石蕗刺繍明治江戸小紋石蕗刺繍明治江戸小紋もう一点は、三ッ紋の縮緬明治江戸小紋に黄色の花が可憐な石蕗(つわぶき)の刺繍。
小紋の柄は桐の葉、青みがかった深い緑色は一見渋く見えますが染め色が非常に美しく、見れば見るほど、ひきこまれるようです。
昭和初期までの多彩な日本刺繍の意匠技術、エッセンスを受け継ぎ、また新たに、最高に素敵な洒落着ができあがりました。

石蕗刺繍明治江戸小紋 
身丈:3尺9寸3分(約149㎝) 裄:1尺7寸(約64㎝) 

松田

ざざんざ織

縞ざざんざ織単衣ざざんざ織は、静岡県浜松市の平松實(みのる)が創作した紬の絹織物。

平松實は、昭和3年に柳宗悦が提唱した民藝運動の一翼を担わんとして、工芸的織物をはじめたと言われています。
玉糸を使った独特の糸使いが、どっしりとした重量感を醸し出しています。

縞ざざんざ織単衣経糸は何色かの赤系の色に、横糸は黒い色。
抑えられた華やかさがある着物です。
袷の時期の単衣としてお召しになってください。
帯は浦野の赤茶の経節を合わせてみました。

縞ざざんざ織単衣 129600円 
着丈:4尺5分(約153.9㎝) 裄:1尺6寸7分(約63.4㎝)

田中

桜満開の江戸裂

桜滝模様江戸裂縮緬名古屋帯満開の桜に太く流れ落ちる滝。
豪快で勢いある構図の中、魚籠(びく)の傍らから、滝に向かって竿から細く細く垂れる一本の糸の刺繍が繊細で、その対比がリアルな臨場感を醸し出しています。

魚籠の脇には隠れ蓑。
隠れ蓑は、鬼や天狗の持ち物。

静かな山谷の現世をはなれた美しい風景が胸を打つ、小袖よりお仕立てした刺繍帯です。

桜滝模様江戸裂縮緬名古屋帯桜滝模様江戸裂縮緬名古屋帯桜滝模様江戸裂縮緬名古屋帯

桜滝模様江戸裂縮緬名古屋帯 302400円

桜の帯

紫霞に桜名古屋帯花々がわれもわれもと、存在感を示すように、咲き始める季節。
そろそろ、桜の蕾のチェックをしはじめるかたも、多いのではないでしょうか。
この樹の下で、今年はどんな楽しみ方をしましょう。

手頃な桜の樹が近くに無い場合は、こんな帯を眺めながら、春を感じるのもいいものです。

さまざまな桜の表情が描かれている和服こそ、お花見特等席の気分にさせてくれることでしょう。

紫霞に桜名古屋帯 (帯11-2-13) 29400円

海老沢

装束裂の籠

装束裂の籠真っ青な藍地に松竹梅の図柄を刺繍した装束裂と、側面に唐草文様の裂を配した巾着籠。
金駒刺繍に使われた金が経年でいい色合いになっていて、梅の花や竹の葉の刺繍に見入ってしまいます。
時代を経ても見飽きない色や技に、当時の職人の力を感じます。
籠の部分は、明治期の職人によるもの。
胡麻竹や黒竹を駆使して模様が編み込みこまれ、竹の自然な色と細かな技の使い分けで籠でありながら品格を感じる作品です。

装束裂の籠装束裂の籠装束裂の籠

徳永

昭和初期の刺繍帯

御所解模様中振袖に吉祥花刺繍開き名古屋帯雪輪模様の絞りに、八重の梅、南天、水仙、菊などの刺繍の花づくし。
現在ではなかなか見られない、昔のものながらの、とても凝った染めと刺繍です。
たまご色の帯地に、やわらかな色合いの刺繍でとても合わせやすく、葉にはところどころ匹田風に黒と白で刺繍され、ひと捻りのアクセントとなっています。

御所解模様中振袖に吉祥花刺繍開き名古屋帯橙色の華やかな御所解の中振袖にあわせましたが、他にも色無地や江戸小紋を品よく華やかに引き立てます。
冬に咲く花々の模様ではありますが、おめでたい柄ですので、式典などお母様の装いにもとてもおすすめの刺繍帯です。

吉祥花刺繍開き名古屋帯 129600円
御所解模様中振袖 86400円 
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺6寸5分(約62.7㎝)

松田

蒔糊に四季の洋花刺繍名古屋帯

蒔糊に四季の洋花刺繍名古屋帯華やかな緑の縮緬地に蒔糊という技法で、霰のように染めた上に刺繍を施した豪華な名古屋帯。

(蒔糊とは、竹の皮に塗った防染糊を乾燥させ、はがし、粉末にして、濡らした布地の上に蒔き散らした上から染料をかけて染め残す方法。染料を混ぜた色糊を竹の皮に塗ってちらせば、反対に散らした部分だけに色がつく)

この帯は、白い部分と黄色の両方に蒔糊がされています。
手間と技術をかけた物だからこそ、可憐で美しく輝くのだと、思い知らされます。
昭和初期の典型的な刺繍で、多彩な刺繍糸に金、銀糸が織り込まれ、異なる刺繍テクニックで花弁や葉っぱの濃淡、艶やかさが、上手に表現されています。

蒔糊に四季の洋花刺繍名古屋帯

蒔糊に四季の洋花刺繍名古屋帯蒔糊に四季の洋花刺繍名古屋帯

徳永

杢目の美

熊谷好博子作杢目と葉文様付下翡翠色の杢目模様が、静かな水面のように映る美しい杢目摺り染。
自然の造形美を着物に写した、江戸友禅の大家・熊谷好博子らしい作風です。

翡翠色は、雨のようでもあり、また、葉のみずみずしさのようでもあり。
モダンで美しいお着物です。

熊谷好博子作杢目と葉文様付下 
身丈:4尺2寸(約159.6cm) 裄:1尺6寸8分(約63.8cm)

熊谷好博子作杢目と葉文様付下熊谷好博子作杢目と葉文様付下熊谷好博子作杢目と葉文様付下