月別アーカイブ: 2016年11月

志村ふくみ展

志村ふくみ展志村ふくみー母衣(ぼろ)への回帰ー
志村ふくみ・・大正13年(1924)滋賀県近江八幡市生まれ
平成2年(1990)に紬の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される

今年2月、京都からはじまり、沖縄、そして東京世田谷美術館で11月6日に幕をおろした志村ふくみさんの文化勲章記念展示。
「母衣(ぼろ)への回帰」は、新作に寄せる「母から受け継いだ紬の原点に立ち返って」という志村さんの思いからなるタイトル。
晴れやかな最終日にきもの好きの仲間達と行ってきました。
美術館内には、志村さんが、織られた紬を間近に見られるお客様の歓びで、静かなる熱気が、あふれていました。
このたびの展示会は、志村さんの代表作を中心に、初期作品から、今回の為に織られた最新作、また、織物をはじめる影響を受けた、ご母堂・小野豊さんの作品など、志村ふくみさん創作活動60年のあゆみが、一堂に展示されていました。
なかでも、昭和32年(1957)伝統工芸展への初出品で入賞した初めての作品と民芸運動に共鳴して織物を習い始めたというご母堂・小野豊さんの作品を拝見出来た事は、とても貴重な体験でした。

志村ふくみ展はじまりに展示された無地紬は、心をほっとさせてくれる自然のあたたかな色。
照明が、暗いのは、「演出?」と思いましたが、天然染料への配慮から、ライトを強くしていないと聞き、またそれが、幻想的で、どこかちがう世界に迷い込んだような感覚になりました。
灯屋2でもこれまで志村ふくみ作品を、お着物で20作品以上お客さまにお手渡ししてまいりました。
どのお着物も精魂こめて作られた、輝きを持っている素晴らしい物でした。
今回の展示作品の説明にも昨年、2015年作成の文字が、たくさん見られました。
湧き出してくる、ますますの創作意欲で美しく、力強い紬を織りだしていかれる志村ふくみさん。
灯屋2もまた、新しい志村作品との出会いへと希望が、ふくらみます。
自然から頂いた繭を紡いで作られる着物。
その宝物を纏うしあわせに感謝して、これからの紬の季節を楽しもうと思います。

白井

華麗な刺繍帯

光琳水に四季の花々刺繍袋帯絢爛豪華な帯が入荷しました。
丸帯から新しく生まれ変わった、袋帯と開き名古屋帯の2本です。
琳派の画風の影響が見られます。

四角い金箔を表したような、金糸織りが背景。
上から下まで、鮮やかな光琳水の流れ。
そこに施された刺繍は、四季の花々の最も美しい姿。

光琳水に四季の花々刺繍開き名古屋帯画よりも美しい帯がここに蘇りました。
こころゆくまでご覧になってください。

光琳水に四季の花々刺繍袋帯 259200円
光琳水に四季の花々刺繍開き名古屋帯 

海老沢

新入荷の刺繍帯

朝晩の空気の冷えを感じて、季節は冬に向かっているのだとつくづく感じます。
この季節になるとやはり刺繍の帯を締めたくなるものです。次々にお店にも綺麗な刺繍の帯が入荷しています。
灯屋オリジナルの刺繍の帯や、丁寧な仕事を施した古いものなど様々。
この時期しかできない季節のモチーフを帯で楽しんでください。


鶏とひよこの刺繍名古屋帯鶏とひよこの刺繍名古屋帯

鶏とひよこの刺繍名古屋帯 129,600円

紬地に灯屋オリジナルの刺繍を施したものです。
お太鼓には親鳥と戯れる2羽のひよこが愛らしく、前には餌をついばむ無垢なひよこが刺繍されています。
生まれたばかりのひよこはキラキラ輝いていて、見ているだけで癒されます。


花筏に青海波織紋刺繍開き名古屋帯花筏に青海波織紋刺繍開き名古屋帯

花筏に青海波織紋刺繍開き名古屋帯 86,400円

独特の臙脂色の繻子に、花筏と青海波が織り込まれた帯。
お太鼓と前には部分的に刺繍を施しています。
地紋の繻子に光沢があり華やか。
開き名古屋ですので、お着物に合わせて帯巾の調整が出来ます。


御簾に紅葉の図刺繍開き名古屋帯御簾に紅葉の図刺繍開き名古屋帯

御簾に紅葉の図刺繍開き名古屋帯 64,800円

丁子色地にたっぷりの紅葉と金糸が刺繍された雅な雰囲気の帯。
前にはこちらも菊が霞の中に浮かびあがっています。
秋から冬にかけてお締めいただきたい帯です。


田中

新入荷の秋の帯

お店には秋から晩秋の帯が次々と入荷しています。
秋の花々や実のもの、たのしい動物たち。
帯をポイントにコーディネートされるのも楽しい時期です。

菊紋に刺繍名古屋帯菊紋に刺繍名古屋帯

菊紋に刺繍名古屋帯 48,600円

菊文の織地に部分的に刺繍を施した帯。
柿茶の色合いが秋らしく、無地感覚でお締めいただけるものです。


柿栗に菊と竹籠の図染名古屋帯柿栗に菊と竹籠の図染名古屋帯

柿栗に菊と竹籠の図染名古屋帯 43,200円

実りの秋をお太鼓いっぱいに感じられます。
緑の地に柿の朱色と栗の焦げ茶が華やかで、紬にさらりと締めて頂ける楽しい帯になりました。



田中

灯屋オリジナル浦野半巾帯の魅力

浦野の布を半幅帯にするなんて!と驚きの声が聞こえてくるようです。
灯屋2で作る半幅帯は、裏表も浦野工房のものを贅沢に使用しています。
布の必要量は名古屋帯と大差はありません。
それなのに、あえて半幅帯をつくるところに、当店の意気込みを感じて頂ければ、と思います。

動きやすい季節になり、皆様、イベントやご旅行の予定で盛り沢山でしょう。
食欲の秋でもあるこの時期、気のおけない食事会で半幅帯をおすすめします。
紐も少ないので、思いきりお腹を膨らませることも出来そうです(笑)。

袷の着物にもぴったりで、しっかりした織や染めが、ひとあじもふたあじも違う締め心地をお約束します。
角帯も何点か用意しておりますので、時にはペアルックで秋の一日をお過ごしください。
ものの良さが分かる、共に酸いも甘い噛み分けた関係が、より一層深みを増すことでしょう。

浦野理一作 半幅帯茶色棒縞と茶色棒縞の角帯

 

浦野理一作 半幅帯茶色棒縞 (帯15-12-43) 64800円 
浦野理一作 茶色棒縞の角帯 (帯15-12-49) 64800円

浦野理一 クリーム地千鳥の半幅帯

 

浦野理一 クリーム地千鳥の半幅帯 (帯16-9-15) 97200円

浦野理一 半幅帯

上 クリーム地経節半幅帯 86400円
中 多色使い半幅帯 43200円
下 茶系格子織半幅帯 86400円

浦野理一 半幅帯

上 黄無地半幅帯 86400円
中 赤無地半幅帯 70200円
下 緑柄半幅帯 70200円

海老沢

「鈴木苧紡庵作」紬と刺繍帯

鈴木苧紡庵作縞紬に菊紋に刺繍名古屋帯重要無形文化財指定「越後上布」をつくる第一人者「鈴木苧紡庵」氏により織りあげられた紬です。
草木染、手括り、手織りにこだわった風合いのよい紬。
太い縞をぼかしで表現した魅力的な着物です。

合わせた帯は菊文の織地に部分的に刺繍を施した帯。
柿茶の色合いが秋らしく、柔らかものにも紬にも合わせやすいものです。
こんなコーディネートで秋の美術館巡りでもしたいものです。

鈴木苧紡庵作縞紬に菊紋に刺繍名古屋帯鈴木苧紡庵作縞紬鈴木苧紡庵作縞紬にすずらん帯留

鈴木苧紡庵作縞紬 86,400円
身丈:4尺2寸(約159.6cm)、裄:1尺7寸2分(約65.3cm)
菊紋に刺繍名古屋帯 48,600円
すずらん帯留 

田中