この1年間、沖縄の古布が、琉装という形で沢山集まりました。
琉球王国はその昔、地の利を生かした交易と、明るく開放的な国民性とで、特異な染織文化が花開きました。例えば、南方の島々のほとんどは縦イカットですが、その決まり事に飽きて、緯糸にも入れてダブルイカットが生まれたとか、絣柄は、自然を観察した創作ではなくて、たまたま織ったのが、エサ箱のようだ、銭玉のようだ、となって名前がついてきたようです。
また紅型に緑や紫を加えて、独自の美を加えていきました。
それらはまさに北村哲郎曰く、「質実にして華麗、緻密にして優雅」そのものです。
手元には、喜恕嘉と竹富の芭蕉布、首里の紅型、読谷村花織、上布の藍型染め、宮古上布や八重山上布もあります。
300年の人頭税に苦しめられ、先の大戦で破壊し尽くされて、それでも宝石のように輝く琉球の染織品。
灯屋2では、この度、帯にしてご覧いただくので、末永くご愛用願えれば嬉しいです。
名古屋帯と、半巾、角帯、約20点が22日土曜日に銀座店入荷となります。
商品の詳細は21日金曜日にホームページに掲載予定です。