華やかなる纐纈織の帯

秋がぐっと深まってきました。

店頭には、新しい品物がぞくぞくと入荷してます‼︎

ご紹介のコーディネートは、菊柄の付下に纐纈織の袋帯。

 

着物は地紋にも菊の花が織り出され、裾の菊の図柄にはあしらいの刺繍が施されています。

帯は、絞り染めの纐纈の雰囲気を織りで表現した纐纈織の帯です。

布がぷくぷくとふくらんだ部分が、絞りの雰囲気を表現しているように見えます。

 

纐纈(こうけち)とは、夾纈(きょうけち)・﨟纈(ろうけち)とともに三纈と呼ばれる絞り染の一つです。布に一部をつまみ、糸で括ったり、巻き締めたり、縫い締めたりして防染し、浸し染めしたものです。インドで発生し、中央アジアを経て中国、日本へ伝播したとされます。奈良時代の染織品にも多用され、正倉院宝物にも多く見られます。多色の夾纈と﨟纈は平安時代中期以降に一時すたれましたが、纐纈は装飾品や衣服の模様に今も用いられています。

 

菊に流水文様付下    30,000円+税

身丈:4尺(約152㎝)    裄:1尺6寸8分(約63.8㎝)

 

唐華文様纐纈織袋帯  30,000円+税