月別アーカイブ: 2009年11月

インド仕入れ旅行 その4

デリー2日目

今日は車を利用してまわります。
ドライバーはいつも笑顔の小柄なシャシィ。 
「デリーは遠い」という言いまわしがあるほど、今もインドの田舎に住む人達の中には豊かで進んだ生活を夢見て中央都市デリーにやって来る人達がたくさんいます。
彼もはじめて会った時は、結婚したばかりで花嫁は遠い故郷で離れて待っていると言っていましたが、再会の挨拶代わりの嬉しい知らせに「赤ちゃんが生まれ、奥さんも一緒にくらしている」とのこと。
頑張って夢を少しずつかなえていく彼の姿を感じ、私たちも元気をたくさんもらうことができました。

昨日回ったお店は10軒ほどでしたが、今日はこれから夕方までに6軒の予定。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、デリーの交通事情は日本とはずいぶん違い、時には公道でのレースさながら…
タクシーの後部座席とは言え、手に汗握る場面もしばしば。

広いインドでつくられている布には、各地方でのさまざまな技術、種類があり、店によってそれぞれ得意な布が異なります。
インド更紗、カシミール、ベナレスシルク、カンタワーク、カッチのミラーワーク、サンガネールの型染め、絞り…
まだまだあるでしょう。
それを1軒1軒回って布を集めていくのですから、2日で16軒のお店めぐりというのもお分かりいただけるはず。

今日見るお店は少し離れた所にあるので大きなビルが多く、その中にはインド最新の洋服、アクセサリーを扱うお店もあります。
4年くらい前までは、インドにいる間に洋服姿のインド女性に会うのはほんの数人で(女性はほとんどサリーを着ていました)が、ここ何年かは若い世代にサリー姿のほうが少ないようにさえ感じます。

布を捜索中の渋谷


寒い国へ来たのかしらと思うほどのエアコンが効いた大きな建物の中を何軒かまわりますが、1日目と同じように納得いく布にはなかなか巡り合えず、仕事は思うようには進みません。
タクシーも渋滞に巻き込まれ、遅々として進まず…
デリーでは時間だけが進んでいるような錯覚にとらわれることもしばしば。

そこで、予定を変更する事に。
シャシィに渡していたリストにはない所に行くことにしたので突然の事に驚いていましたが、「OK!」といつもの笑顔で車を走らせます。ルート変更のおかげで(前回の仕入れ日記のランチ)の店に通りがかり、おいしいサモサを買いました。
私達もランチは食べていないけれど、シャシィもお腹がすいたでしょう。サモサに大喜びです。
やっと昼食のサモサを購入


残り時間はあと2時間、なんとか目的の店に到着。駆け足で階段を上ります。
のんびりチャイを飲んでいた店員さん達もみんな店から飛び出してきました。
予定変更の甲斐ありでした!
最後の店で

 
実はこの後に もう一度ホテルに戻り、昨日行った店に寄らねばなりません。

時計をチラリと見ながら シャシィが車をとばします。

一番最後の店で渋谷が会計をしている間、待ち合わせを過ぎてしまう事をシャシィに知らせにひとり外に出た時たくさんの車が並ぶボンネットにお猿さんを見ました。
私は足がとまってしまい、見つめあいました。
次の瞬間、高い屋根に飛び上がり姿が見えなくなりましたが、後で聞くと少し離れた場所にたくさん生息しているそうです。

店に戻ると、今度は店員さんが私よりびっくりした顔をしています。
笑っている渋谷にどうしたのと聞くと、年齢を聞かれたので答えたらしいのですが、あまりに予想と違った様子。
驚いている彼に、予想を聞くと「38歳」とのこと。
本当にそうだとしたら、それは驚くことでしょう。
まあ、多少のお世辞もあったにしても、インドの男性もなかなか言うもんです…

笑いながら店を出て、今度はデリー国際空港に向かいます。
ちょうどラッシュアワー。カーレースの再開です。
インドのカーレース


少しほっとして ランチに買ったサモサを食べました。
もう暗くなった窓から見える延々と続く車。
バイクに三人乗りをして家路に向かう家族。
横を過ぎるバスは埃まみれでボロボロです。
なかでも、小さな子供が大きなお父さんの背中にしがみついていバイクに乗ってる姿が今も目に焼き付いています。

みんながんばって生きているんだなあ、日本も昔はこうだったのかな、なんて…
その中から生まれる物だからこそ(もちろんマハラジャもいますが)、私達の心に何かを感じさせてくれるのかもしれません。

インドの女性に纏われるサリーが海を渡り、日本の女性が着物として纏い、帯として身に付ける。
なんとなく不思議にも感じるけれど いつの時代も美しくいたいと願うかわらない女性の心が生む神秘かもしれません。

翌朝 成田空港に無事到着。
日本は心地よい秋晴れです。

渋谷は着いたその日から、創作漬けの日々に入りました。

3日後の26日からの展示会で、インドの布から仕立てた帯も会場に並びます。
皆様のご来場、心よりお待ちしております。

             

                               銀座店 白井 葉子

インド仕入れ旅行 その3

デリーの朝


いよいよ デリーでの仕入れです。
よし 行こう!とホテルを出たもののまだ午前10時前。もう開いてる店はないかと歩いてさがします。
交通量の多いデリーですが、この時間は少し穏やかです。

開いてる店を見つけて、まだ静かな店内に入るとずらりと布が並んでいます。
たくさんあっても気に入るものはなかなかありません。

朝でもデリーは日射しが強く、渋谷は日傘、私は大きめの帽子をかぶって早足で先を急ぎます。
どの店でも渋谷の顔をみると久しぶりの来店に歓迎を受けます。
何か良いものがあればと探しますが、私達の要求を満たすものにはそう簡単に出会えず…根気よく探して回るうちあっという間に3時半。すでに5時間以上もデリーの街を歩き回っていることになります。
なんかお腹が空いてきたような気もしましたが、今日中に必ず行きたい2軒を目指します。

残り1軒になった所で時間があまりなくなってしまいました。
デリーの町を(荷物を入れる為の小さなキャリーバックを持っているので) からからという音とともに20分近く小走りで駆け抜けます。
道を熟知している渋谷は背中が小さくなっていくほどの速度です。
空腹と暑さの中、走りながら思わず笑い出していました。
デリーでの仕入れ風景

店に着くと、他のお客さまには許可されないスタッフエリアにいつものように どうぞ とカウンターを開けて通してくれます。
この店にあるサリーは デザイン、布ともに洗練され高品質。
実は閉店時間を30分間違っていて、急いだおかげで ゆっくり選ぶ事も出来ました 。
出来上がりを想像するとうれしくてうれしくてまたひとり笑いです。
お腹がすいたわね! と最後に目指すは カレーの美味しいあの店。

今日はじめてのリクシャーで風を浴びながら明日でインドを離れるんだなぁと…
ふと淋しいようなデリー1日目の終了です 。

七五三レンタルご利用のお子様 その2

クリックすると大きな写真がご覧いただけます。

今日から3連休。前半の2日は天気も安定するようで、絶好の七五三日和。
朝お店まで通勤する途中、2組ほど七五三のお参りに明治神宮に向かう親子連れを見かけました。
24日月曜日はどうも雨との予報ですが、何とか3日間天気が持ちこたえて欲しいものです。

灯屋2代々木本店では今日も七五三の着付が入っていて、レンタルフロアは朝から賑やか。
七五三を迎えられるすべてのご家族にとって、今日が素晴らしい1日でありますように。

写真は11月前半に七五三のレンタルをご利用いただき、当店にて着付をさせていただいたお子様です。

レンタルフロア 松田

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七五三レンタルご利用のお子様 その1

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11月も中旬を過ぎ七五三シーズン真っ盛りです。
特に今週末の3連休は七五三もピークを向かえ、多くの方にご利用いただくことになっています。

今日は11月前半に灯屋2の七五三レンタルをご利用いただいたお客様で、ブログでの紹介をご了承いただいた方を掲載させていただきました。
このほかにもお写真を頂いている方がいらっしゃいますので、また明日以降紹介させていただきますね。

晴れの日の着物が皆さんとてもよくお似合いです。
皆様のこれからの素晴らしい毎日を心よりお祈りいたします。

レンタルフロア 北島

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