月別アーカイブ: 2008年11月

トルコ・ウズベキスタン仕入旅行 その3

拡大写真の左右をクリックすると前後の写真がご覧いただけます。

ウズベキスタンで仕入はサマルカンドとブハラ周辺で行いました。
写真はサマルカンドから1時間ほどのところにある、シャフリサーブスのバザールの布市場の様子。
いろいろな布が軒先に吊るされ、露店が立ち並ぶ中からいくらでも帯用の布を探せそうに見えるかもしれませんが、この布は残念ながら実は洋服用の化繊。

シャフリサーブスと言えば昔はスザニの産地として知られていて、以前はこの市場もスザニが所狭しと並んでいたのですが、時代の流れはウズベキスタンにも確実に影響を及ぼしているようでした。


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ブハラで滞在したAKBAR(民宿)にはスザニのミュージアムが併設されていました。
このミュージアムは日本で言う博物館、美術館というような大きな規模のものではなく、個人が経営しているショールームのようなもの…
そういえばラオスでも個人経営の「ミュージアム」がいたるところにあったことを思い出しました。

エジプトなどは観光客用のお土産物屋にも「ミュージアム、ミュージアム」と言って連れて行かれます。
どこに行くかをタクシードライバーに聞かれて、ちゃんとした美術館に行くと言うと、「そのミュージアムは今日は休みだ。俺が知っているミュージアムに連れて行ってやる」と言われ、お土産物屋に連れて行かれるのは海外ではよくある話…

個人旅行の際にはご注意ください。

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このミュージアムでは、非売品の伝統衣装も展示していて、実際に着てみることも出来ます。

ウズベキスタンの伝統的な衣装を身に纏って、悠久の昔に思いをはせてみるのもまた一興。

伝統衣装や踊り、歌などが大好きな銀座店店長の白井は、上機嫌でポーズをとっていました。

白井だけでなく、4人全員が伝統衣装を纏ってポーズを決めているのですが、ブログではスペースの関係上全部紹介できないのが残念…

銀座店のPCに旅行中の写真を入れておく予定なので、ご興味のある方はご来店の際にお訊ねください。


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ウズベキスタンで仕入をするにあたって、一番苦労したのが実はお金。
ウズベキスタンはインフレが続いてきたので、通貨の単位が以上に大きくなっています。
通貨の単位はスムと言って、私たちが今回行ったときのレートが1ドル=約1500スム。
なのに、流通している紙幣の中で一番金額が大きなものが1000スム…
普通はインフレが進むにしたがって、高額紙幣がどんどん発行されていくものなのに、ウズベキスタンはそれがない。

100ドルを両替すると15万スムになるのですが、500スム札を渡されることも多く、結局300枚ほどの紙幣を渡されることになってしまいます。
お財布になんて入るはずも無く…バッグ1つがすべてお金で埋め尽くされることに…

支払いのときにお金を数えるのがとにかく大変でした。

写真はお金を数えることが苦痛になり始めて苦笑を浮かべる3人…

でも、今回の仕入旅行でいろいろな布を仕入れてくることが出来ました。
トルコ、ウズベキスタンの布で作った帯は、12月はじめごろから店頭、ホームページにて紹介していく予定です。

店主 渋谷

トルコ・ウズベキスタン仕入旅行 その2

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トルコからウズベキスタンの首都であるタシケントを経由してサマルカンドへ。
このサマルカンドは紀元前からシルクロードの中心都市として栄えてきたソグド人の都。

ただ、現在のサマルカンドは13世紀にモンゴル軍によって壊滅的な被害を受けて荒野となった土地に再建されたもので、当時の技術の粋を尽くした建築を今に伝えています。

サマルカンドは雨の少ない気候で、抜けるような青空が広がり(写真ではちょっと分かりにくいのですが)、メドレセの青いドームと相まって、「青の都」との別名でも呼ばれています。

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トルコと比較すると高い建物が少ないウズベキスタンは、どこに行っても青空が広がっています。

写真はパンを売っている屋台。湿度の少ないウズベキスタンでは、それほどパンがかびたりということも無いらしく(パン自体が塩が強めに作られているというのも一因かもしれませんが)、写真のような大きなパンを買って、家で保存して少しずつ食べていくんだそうです。

本当かどうか分かりませんが、ガイドブックなどによるとパンは2年くらい保存できるとのこと…

さすがに試してみる気にはなりませんでしたが、現地の風土、気候に合わせた文化の発展を感じました。

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トルコにしてもウズベキスタンにしても、イスラムの文化圏に行くと決まって目にするのが広場や店先に集まってチャイを飲みながらタバコをすう男性の姿。

ほとんどの方が目が合うと満面の笑みを返してくれ、イスラム圏のおおらかさを感じさせてくれます。
この前サッカーのワールドカップ予選でウズベキスタンと日本が戦ったばかりなので、サッカーの話題でも盛り上がりました…

いよいよ明日はウズベキスタンでの仕入の様子を紹介いたします。

銀座店店長 白井

トルコ・ウズベキスタン仕入旅行 その1

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10月31日から11月7日までの8日間で店主渋谷を筆頭に、灯屋2スタッフの4名がトルコとウズベキスタンに仕入に行ってまいりました。

今回はかなりうまくスケジュールが組めたため、当初ウズベキスタンのみのはずでしたが、急遽トルコ、イスタンブールまで足を伸ばすことに…

実際はかなりの強行軍になってしまったのですが、みんな体調をくずすこともなく無事に帰ってきました。

<写真はホテルの屋上から見た『ブルーモスク』>


どのくらいのスケジュールだったのかというと…
トルコ、ウズベキスタンと2カ国4都市を実質6日で廻ったわけですから、だいたいご想像がつくのではないでしょうか。

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トルコに着いたのは10月31日の23時。
ホテルにチェックインしたのが明けて1日の深夜1時でしたから、日本との時差が7時間ということを考えると実に24時間以上移動に費やしたことになります。

それでも「ちょっと疲れを取ってから」などといっている時間は無く、ホテルの屋上にあるレストランでブルーモスクを見ながら朝食を取るや否や、イスタンブールの町に出かけていきました。

イスタンブールにはウズベキスタンのスザニなどを扱う店が街中に点在しているのですが、それら1軒1軒を廻って数多くある布の中から帯に仕立て直す布を探し出します。

また、トルコ国内でもイカット(絣)をデザインしているところがあって、その問屋に行ったり…
1日があっという間に過ぎていきます。


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また、イスタンブールの街中にはグランドバザールという大きな市場があって、写真のようにスザニを軒先に広げて売っている店も見られます。

この市場はアンティークから食べ物までいろんなものが売られているので、イスタンブールの町の縮図が見えるようでとても興味深いものです。

なにより日本人にはトルコ料理はとても合うので、美味しいものを求めて町を歩くのも一興。

ヨーロッパとアジアを結ぶ都市『イスタンブール』。

オスマントルコの時代より受け継がれてきた、その目もくらむような伝統と文化にはただただ魅了させられずにはいられません。

私たち灯屋2スタッフの大好きな町の1つです。

大好きなイスタンブールに滞在することわずか30時間。
明日はウズベキスタンの首都タシケントに向かいます。

銀座店店長 白井

木婚式おめでとうございます!

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先日、着レンタルをご利用頂いたお客様です。とても素敵なご夫婦だったので、ご紹介させて頂きます。
結婚5周年の記念にお二人で、着物でお食事をされたそうです。

ご主人様は藍の重ね(ご自前のもの)をさらりと着こなし、奥様はバラ柄の小紋に博多帯という気取り過ぎず、普段着感覚のコーディネート。着物でお食事というとどうしても堅苦しくなりがちですが、こんなに風にさりげないフォーマル感を楽しむのが今らしくおしゃれです。

着付けを担当させて頂いたスタッフ松田も、お二人の幸せにあやかるべく一緒に記念撮影!

お見送りの後、「素敵、いいなぁ…」と思わず羨望のつぶやきが漏れていました。


灯屋2の着物レンタルはこちらをどうぞ