※帯12-6-23
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すっとした涼やかさを感じさせる撫子の花、流れるように風流に染められた流水の文様、細い線引きのなかにも力強さを感じさせる岩肌の刺繍。
シンプルな図案の中にも、高い美意識の意匠を見て取れる夏帯です。
撫子の花の刺繍が別妙なグラデーションで表現され、きらびやかな華かさとは全く趣の異なる繊細な美しさを秘めています。
白地の部分全てが糊置きによって染められたという気の遠くなるような工程を思うと、どれだけ大切にこの布が作られてきたかが分かります。
手にとって眺めてもよし、上布や芭蕉布と合わせてもよし、夏だけの贅沢な気持ちをお楽しみください。