月別アーカイブ: 2017年2月

さくら舞う

桜と楓文様小紋に雲取りに枝桜綸子染名古屋灯屋2では「花の季節の着物展」を開催中!!
一段と華やかな店内で、花々の描かれた着物や刺繍の美しい帯で店内が埋め尽くされています。
いつもになく華やかな着物をきてご紹介です。

日の光はすっかり春色で、ワント―ン明るい着物に目がとまります。
ご紹介の着物は縞に桜や楓が舞う優しい着物です。

若草色で染められていますが、染まりにくい野蚕糸を使って縞の濃淡を出しているかもしれません。
地紋にも縞、2種の糸を使って染分けて、さりげなく凝った着物です。
あわせた帯も桜。
本紋綸子に緋色で雲取りが染められ、枝桜が描かれています。
ところどころに刺繍が施され、はんなり優しい色合いです。

桜と楓文様小紋 (着物16-1-2) 151,200円
身丈:4尺2寸5分(約161.5㎝) 裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)
雲取りに枝桜綸子染名古屋 (帯15-1-20) 43,200円

桜と楓文様小紋雲取りに枝桜綸子染名古屋

徳永

優美な紫のお散歩着

牡丹に蝶一つ紋散歩着満開になった大輪の牡丹に、ふわりと蝶がやってきました。
ロマンチックな雰囲気漂うお散歩着です。

明治のころ、江戸小紋の裾にポイントとして図案を入れた着物が流行った時代がありました。
それが少しずつ姿を変え、大正から昭和のはじめ頃、大阪船場の奥様やお嬢様のお洒落なお出かけ着として再流行したものが、こちらのお散歩着です。
全体は小紋柄になっていますが、上前の裾にだけ、刺繍や文様が付けられています。
白い曲線は、巧みな絞りで染められているようです。

小紋から付下くらいの格としてお召しいただけます。
さらりとまとっての美術鑑賞も素敵ですね。

牡丹に蝶一つ紋散歩着 (着物17-3-6) 108000円
身丈:3尺9寸5分(約150.1cm) 裄:1尺7寸(約64.6cm)
お仕立て直し

櫻井

「花の季節の着物展」 素敵な帯たちがお迎えします!

「花の季節の着物展」で展示している、春らしい帯を一部ご紹介させて頂きます。

枝垂れ藤の染め帯

 

 

枝垂れ藤の染め帯

帯17-3-10


藤の花の魅力たるや、その枝垂れた姿の優雅さにあるのではないでしょうか。
先にいくに従って細く花をつけるシルエット、蔓の巻き方や花弁の翻りまで、藤らしさの出る部分を最低限の筆致で見事に捉えて描ききっています。
美しい濃淡で水墨画のような品をたたえた佇まいです。
部分的に刺繍もあしらわれて、優雅な雰囲気を醸し出しています。

枝垂れ藤の染め帯 枝垂れ藤の染め帯


枝垂桜に御籤名古屋帯

 

 

枝垂桜に御籤名古屋帯

帯17-3-7


ベージュ地に青い桜とピンクの桜の刺繍が、大人と少女のふたつの表情を映しているような名古屋帯です。
まだ蕾をつけた枝垂桜に、おみくじがちらほらと結び付けられています。
お嬢さんが恋占いをしたのでしょうか。
咲き始めた桜と初々しい乙女心が相乗して、甘酸っぱい気持ちにさせてくれます。

枝垂桜に御籤名古屋帯 枝垂桜に御籤名古屋帯


桜に紅葉文様半幅帯

 

 

桜に紅葉文様半幅帯

帯17-3-13


最近当店で高まりを見せる半巾帯の人気!
さっと締められる気軽さと、見た目のこなれ感は半巾ならでは。
こちらは、桜と紅葉が細やかに散らされた大人の半巾帯です。
シックな色味で、品のある着こなしが叶います。
部分的に入った黒い織と渦巻き文様が、くっと粋な印象を生みます。

桜に紅葉文様半幅帯

櫻井

「花の季節の着物展」 いよいよ始まります。

「花の季節の着物展」 いよいよ始まります。

25日からの「花の季節の着物展」、皆さま楽しみにされている事と思います。
春らしく心あたたまる帯を、ほんの一部、ご紹介させて頂きます。

春の野原とうさぎの刺繍帯

 

 

春の野原とうさぎの刺繍帯
86400円
帯17-3-15


こちらは、オリジナル刺繍の名古屋帯。
兎のいる風景はどうしてこんなに心和むのでしょう。
あたたかな日だまりの中で、思い思いに寛ぐうさぎたち。
春の野にたんぽぽとワラビが芽吹き、優しい空気が漂っています。
切り継いだ格子と、縞の生地も大らかな雰囲気です。

春の野原とうさぎの刺繍帯 春の野原とうさぎの刺繍帯


ミモザと小鳥刺繍帯

 

 

ミモザと小鳥刺繍帯

帯17-3-16


ミモザにやってきた可愛い小鳥。
こちらも灯屋2オリジナル刺繍です。
帯にミモザのお花とは、なかなか珍しいのではないでしょうか。
相良刺繍でミモザのフワフワ感が良く表現されています。
優しい黄色が春を告げる、あたたかで爽やかな帯です。

ミモザと小鳥刺繍帯 ミモザと小鳥刺繍帯


四季の花々丸紋刺繍名古屋帯

 

 

四季の花々丸紋刺繍名古屋帯
108000円
帯17-3-6


3種類の布を接ぎ合せた、洒落感のある帯です。
青磁色と薄色が落ち着いた雰囲気を与えながらも、立体的に施されたアンティークの椿、笹、楓、梅、菊の刺繍が何とも見事。
豪華な刺繍が載せられている地は総絞りで、手のこんだものですが、さらりとお締め頂ける軽やかさも併せ持っています。

四季の花々丸紋刺繍名古屋帯 四季の花々丸紋刺繍名古屋帯

櫻井

細雪の世界

枝垂れ桜の羽織満開の枝垂れ桜。
谷崎潤一郎「細雪」のなかで、四姉妹は毎年京都の平安神宮にお花見に出掛けます。
その場面をほうふつとさせる羽織りがこちら

姉妹それぞれが、様々な思いを胸に見上げる桜。
京都府の府花でもあります。

霞のなかで、ひとつひとつが感情をもっているように咲く花。
その表現は、見事としか言いようがありません。

枝垂れ桜の羽織 (着物17-3-10)  
身丈:2尺6寸(約98.8㎝) 裄:1尺7寸2分(約65.4㎝) 
お仕立て直し

海老沢

※ご紹介の商品は「花の季節の着物展」2月25日からご覧いただけます。

更紗に春告げ鳥の刺繍帯

芝翫茶の縞結城紬に更紗に極楽鳥刺繍名古屋帯日増しに春の気配を感じられる、今日この頃。
着物に気持ちの良い季節です。
ご紹介の帯は、紫地の繻子に黒のたたきで宝尽くしと地紋を表現した上に、刺繍で更紗と鳥を刺繍しています。
鳥は極楽鳥でしょうか。
独特な色合いが魅力的です。
合わせた着物は、珍しい色の縞結城。
凛とした二本縞が都会的な印象になります。
帯によって表情を替えられる一枚です。
サイズも充分あります。
春らしい土筆の帯留を合わせてみました。

芥子の花と鳥刺繍名古屋帯 (帯17-3-19) 
芝翫茶の縞結城紬 (着物17-2-22) 172,800円
身丈:4尺3寸(約163.4㎝)  裄:1尺8寸(約68.4㎝) 仕立て直し
土筆帯留

芝翫茶の縞結城紬更紗に極楽鳥刺繍名古屋帯

更紗に極楽鳥刺繍名古屋帯に土筆帯留

田中

※ご紹介の商品は「花の季節の着物展」2月25日からご覧いただけます。

いにしえの風景をまとうよろこび

縞に四季の風景一つ紋付下に江戸裂かな文字と極市松接ぎ名古屋帯いまでは失われた風景が、着物と帯には残されています。
それをまとうことで、日本の美意識や価値観がよびさまされることでしょう。
縞に四季の風景の一つ紋付下、大きめの「三つ割五七桐」の縫い紋がついています。
のどかな情景に合わせた帯は、さらに華やかに桜咲く江戸裂の接ぎ帯。
まるで画の中でご自身があそんでいるような、そんな心持ちになりそうです。

縞に四季の風景一つ紋付下 (着物17-3-9) 70,200円    
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺7寸(約64.6㎝)
江戸裂かな文字と極市松接ぎ名古屋帯 (帯17-3-2) 194,400円

縞に四季の風景一つ紋付下縞に四季の風景一つ紋付下

江戸裂かな文字と極市松接ぎ名古屋帯

海老沢

※ご紹介の商品は「花の季節の着物展」2月25日からご覧いただけます。

柳に燕

柳に燕刺繍名古屋帯柳と燕は「梅に鶯」「竹に雀」と同様にぴったりの組み合わせの意匠です。
古くは花札のモチーフとしても馴染みがあります。
灯屋でも着物や帯のモチーフとして非常に人気です。

紹介の帯は、生成り色の繻子に、風にそよぐ柳のしだれた枝の細い葉っぱが爽やか。
お太鼓部分には博多織の縞を切り継いでいます。

燕の羽根や目の表現も繊細で美しく目を見張ります。
春を先駆けて締めて頂きたい帯です。

柳に燕刺繍名古屋帯 (帯17-3-18) 

柳に燕刺繍名古屋帯柳に燕刺繍名古屋帯

田中

※ご紹介の商品は「花の季節の着物展」2月25日からご覧いただけます。

雛鳥の季節

菜の花の訪問着に雛鳥に土筆蕨の刺繍名古屋帯
薄いグレー地にほんわか咲く菜の花は、あくまでも優しい色。
帯に刺繍された雛鳥を、あたたかくつつみこむ世界ができあがりました。

成長するにつれて、厳しい試練も待ち受けているでしょう。

でも今は、菜の花もツクシもワラビも、ともに澄んだ空気のなかで、静かに呼吸をしています。

菜の花の訪問着 (着物17-3-7) 
身丈:4尺1寸(約155.8cm) 裄:1尺7寸(約64.6㎝)
雛鳥に土筆蕨の刺繍名古屋帯 (帯17-3-17) 

菜の花の訪問着雛鳥に土筆蕨の刺繍名古屋帯

海老沢

※ご紹介の商品は「花の季節の着物展」2月25日からご覧いただけます。

登場

漆の縞に薔薇の付下に薔薇と黒猫の名古屋帯思わず声をあげられた方もいらっしゃるかと思います。

黒猫と薔薇の刺繍名古屋帯です。
つい触れたくなる艶のある黒い毛並み、丸い頭に長いしっぽと可愛いまなこ。
耳を横に張って、少し緊張しているようです。
白薔薇の陰に何かを見つけたのでしょうか…

黒に縁どられた美しい配色の濃い緑は、常盤(ときわ)色。
「とこいわ」を語源とし、永久に変わらないという美称として用いられるようです。
持ち主は、それを知らずにこの色を選んだのかもしれませんが、愛しく、大事にした気持ちの証になりました。

刺繍も見事な腕前ですが、この帯の素晴らしさは、帯地にあります。
経糸にやわらかい黄色の絹糸、緯糸に金、銀糸、平らな形をした植物繊維が、変り織りされています。

お着物は、黒地に漆の縞が、織りこまれた薔薇の付下。
寸法もたっぷりとお仕立て上がりました。

薔薇と黒猫の名古屋帯漆の縞に薔薇の付下

薔薇と黒猫の名古屋帯 (帯17-3-14) 
漆の縞に薔薇の付下 (着物17-3-4) 
身丈:4尺3寸5分(約165.3cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm)

灯屋2